執着の正体。それは自分の「思い込み」です。
そしてその執着を手放すには、それがないと生きていけない、といった「思い込み」に気づくこと。
本当はその対象に執着する必要もないものなのです。
それに気づくこと。
それだけで、それと距離を置き、手放すことができます。
たとえば、世間一般的に苦しみやすい執着に「結婚しなくては」という思い込みがあるかもしれません。
結婚しなくては幸せになれない。
安定した職業につかなくては幸せになれない。
自分の中に「〜しなくてはいけない」と思っていることがあるなら、それは執着や思い込みかもしれません。
なぜ「〜しなくてはいけない」と思うのか。
それを深く自分に聞いてみるとそこには大抵「恐れ」が隠れています。
なぜ結婚しなくてはいけないのか。
たとえば一般的にこんな風に考えることが多いかもしれません。
孤独になってしまうから。寂しいから。
良い年して結婚していないと、他人から問題がある人だと思われてしまうから。
今あげた例はよく挙げられる理由だと思いますが、それは本当でしょうか。
実は今あげた例は「思い込み」なのです。
思い込みじゃない、事実だと思ったなら、いまその執着を手放すチャンスです。
孤独になってしまう、寂しい、というのがなぜ思い込みなのか。
それは、
独身でも孤独でなく、十分幸せに生きていけるからです。
反対に、結婚していても心が冷めた状態で夫婦二人でいても孤独だと感じてしまうでしょう。
結婚しているかどうかは、孤独であるかどうかに直接関係がないのです。
例えば、イメージしてください。
結婚はしていたけれど、離婚、もしくは旦那さんに先立たれ、それでも生き生きと生きている年配の女優さんを。何人か思い浮かべることができるのではないでしょうか。
イメージしやすいように女優さんを例に挙げましたが、一般の方でもいらっしゃるでしょう。
もし、自分にはそうなれないと思ってしまうなら、それも思い込みです。
どんな人でも、一人で自分を満たし、幸せになることができるのです。
さて、もう一つの
良い年して結婚していないと、他人から問題がある人だと思われてしまうから。
これも思い込みなのです。
イメージしてみてください。
年配の方でカッコよくて、紳士な男性で、物腰が柔らかく、品のある男性。(そういう俳優の方いらっしゃいますね。)
そんな方が独身だったら、「この人は何か問題がある」と思うでしょうか。
きっとそんな風には思わないのではないでしょうか。
結婚しているか否かだけで、その人がどんな人か分かる人などいないのです。
話した雰囲気、見た目、そういった様々な要素で、人はその人がどんな人か判断することが多いのではないでしょうか
そして何より、結婚しているか否かだけで判断をするような人のことなど、気に留める必要はないのです。
そして、そういったことが気になってしまうのであれば、そんなことは些細なことだと受け流せるくらい、自分を愛してください。
自分を愛していれば、人の偏見は「恐い」ものではなくなります。
人の悪意や偏見に傷つくことがなくなるからです。
そして、世間体や一般的な考え方に執着する必要もなくなります。
それに気づくこと、そして自分を愛すること。
そうしていくと、いつのまに自分の中から執着が消えていることに気づくかもしれません。
大丈夫。あなたはそのままで十分完璧なのです。