心の持ち方

執着を手放すには、自分を丸ごと認めてあげること 執着と無価値観

人や物に執着するとき、そこには自分に対する無価値観が大きく関わっています。

例えば、恋愛で好きな人ができ、その人に執着してしまうとき。

それは、その人を手に入れている自分に執着しているとも言えます。

逆に言えば、それがない自分は価値がないと思い込んでしまっているのです。

それがなければ、自分の人生は完成しない、自分は欠けている、と思ってしまうと人はその対象に執着してしまうのです。

そして執着は、たとえその欲しいものが手に入ったとしても、自分への無価値観を持ったままだと、消えることはないのです。

恋愛において、たとえば片思いから好きな人と付き合うことができたら、その執着はなくなるでしょうか。

恐らく消えることはないでしょう。

付き合ったのちも、何かにつけ不安になり、彼や彼女を縛り付けてしまいたくなったり、苦しくなったりしてしまうでしょう。

それは、執着とは手に入れることで満たされるものではないからです。

執着を生み出してしまう根本の原因は、そのままの自分では価値がないという思い込みからくる、不安や寂しさなのです。

それは、どんなものも、どんな人も、たとえ自分の愛する人でも、満たすことはできません。

満たすことができるのは、自分自身しかいないのです。

もし今何かに執着して苦しんでいて、その苦しさを手放したいのであれば、すべきことは、その欲しいものを手に入れる方法を考えることではありません。

どうしていると自分が満たされるか、自分に聞き、やってみることです。

大きなことでなく、今できる簡単なことを。

そして気付いてほしいのです。

その執着している物や人が手に入ろうと、入るまいと、もう既にあなたは十分価値がある存在だということを。

自分に素直に、自分を満たすことをし続けていると、本当に欲しかったものは、執着をせずともきちんとあなたのもとにやってきます。

-心の持ち方