変容というのは新しい自分に生まれ変わることだと思っている人が多いかもしれません。
でもそうではないのです。
変容というのは、本来の自分に還っていくことなのです。
新しく生まれ変わる必要はないのです。
あなたはありのままあなたのままで既に完璧な存在なのですから。
けれど、人は子供のころからいろんな経験をし、傷ついたりする中で自分を守るための心のブロックを少しずつ身に着けていきます。
それは鎧となりあなたを守ってくれるでしょう。
ですが、その鎧を強固にすればするほどあなたの心はだんだんと重くなり、身動きがとりにくくなり、時間がたてばたつほどそれは自分と一体化し、どこからが自分でどこからが鎧かわからなくなってしまうでしょう。そして、よくわからないけれど「心が重い」といった状態が続いていくかもしれません。
人の目や常識、世間体は、多くの人が正しいと思う価値観です。
ですが、その価値観は本当に正しいでしょうか。
たとえば教室で先生が、この答えは正しいか質問したときに、それが誤りにもかかわらず自分以外のクラス全員が口々に正しいと言う。
その中ではあなたもそれが「正しい」ような気がする。
人の目や常識、世間体は、それと同じようなものなのです。
要するにそれは正しいものでも、真実でもない。
多くの集合意識が作り上げた「幻想」に過ぎないのです。
そんな中で、あなたはたくさん自分を守る鎧を身に着けて生き抜いてきました。
でも、「なにか、違う」そう思っているのではないのでしょうか。
その違和感はあなたが本来の自分に還るための小さな引き金です。
それを見て見ぬふりをせず、目を向けてあげてください。
そして、その違和感は、あなたが生き抜くために我慢したり、耐えてきたりしたために、積み重なったブロックを手放しても良い時が来たことを教えているのです。
本来のあなたに戻ってよいのです。自分に嘘をつかなくてもよいのです。
変容とは、あなたが生き抜くために、自分を守っていくために身に着けてきた鎧を外し、本来の自分に戻っていくことなのです。
それを自分に許してあげることなのです。
もう大丈夫。
鎧がなくても、そんなに必死に自分を守らなくても、
あなたを傷つけるものはありません。
誰もあなたを傷つけることなどできないのです。
あなたを傷つけるのは、あなた自身でしかありません。過去の思い込みや固定概念が刃物となってあなたを傷つけること以外にはないのです。
だから、思い込みも、鎧も、もう手放してよいのです。
何を持っていなくても、何かができなくても、
あなたはあなたのままでよいのです。